051149 ランダム
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銀の月 蒼の風 黎明の海

銀の月 蒼の風 黎明の海

第一話





「……此処、何処?」



 私、天紫 夜月は何故か只今迷子です!!



 いやね、昨日夜遅くまでNARUTOの本を読んでいたのよ。一巻から二十七巻まで。

流石に眠くなっちゃって、机で寝ちゃったのよね。で、起きたらアラ吃驚森の中v



 っていうわけ。初め起きた時「夢遊病だったのか自分っ!!?」とか言って

現実逃避しちゃったよ。まぁ、有り得ないよね < 当たり前だ





第一話 ~此処は何処?~





 えっと、記憶は合っているよね? 私はぴっちぴち☆の女子高生で、来週誕生日で

十八歳だ。んでもってNARUTO大好き人間っと。うん、合ってる。あ、因みに

スレだったらナルトが好きなのさ。でも、ノーマルだったらシカ君かなv



 って、どうでもいい事は置いといて……。如何するよ自分。私は此処で死ぬのか?

嫌だな~。まだ青春のノートに文字を刻んでいないものっ < をぃ;



「誰か~、たぁ~すけてぇ~」



 言ったって誰も来ないって分かってるけどさ、言っちゃうんだよね。だって暇じゃん。



「へっぶしっ。さみぃ~~」



 私の今の格好は黒のタンクトップに同じ黒の長袖を羽織っている。そして、下には

またしても黒の長ズボンだ。黒ばっかりだって? だって好きなんだよっ。黒は良いんだよ~。

スリムに見えるし、冬は暖かいしねv



ガサッ



 何か葉の揺れる音がした。此処は森であってジャングルじゃないから、虎とかヒョウとか

ワニとか居ないよね? ヘビは居るとして…。



シャ~~~



 おぉ、ヘビだ。あはは☆ このヘビでかいなぁ。大きさが私の三倍あるよ………。





「ヤバイじゃんっ」





 えーと、落ち着け。大丈夫だ、ヘビは人間を食わない筈。でも、何食べて

こんなに大きくなったんだろう。やっぱ、人間? あぁ~、こっち睨んでるよ;

いや、実際睨んでいるか分からないんだけど、なんとなくそんな気がするんだよ。



「あ~、私は食べても美味しくない…筈。だから、他の人を食べなさい」< 最低だなをぃ;



 取りあえず命乞いをしてみた。遠回しだけど。ってか、人語分からないかな…?

お母さん、お父さん、今そっちに逝くからね。< まだ死んでないっ by 両親s



【この子、僕の事怖くないのかな…】



 ………私は急に耳が可笑しくなっちゃったみたいです。このヘビ喋りやしたよ姐さんっ

ヘビって喋れるの居るんだ。知らなかったよ < いや、居ないし;

トリ○アの泉に出れるよ! 賞金幾らかな。< がめつい…



「怖くないよ。だって君はこんなにも綺麗じゃないか」



 私は昼ドラでありそうなセリフを言ってみた。でも事実だ。綺麗な純白の鱗に、

吸い込まれそうな程の蒼い眼。その眼がなんともキュートで私はドキドキさっ(興奮)



【僕の言葉分かるのっ?!】

「へっ?」



 何? 分かっちゃいけなかったのか? 私は異常機種なのかっ < 機種って…



【凄いんだね。僕の事怖がらないし、言葉分かるし】

「そ、そうかな。あのさ、聞きたい事があるんだけど…」

【何でも言ってよっ】



 ヘビ君は嬉しそうに答えてくれた。この子、可愛い。お持ち帰りしたいな < やめれ;



「此処は何処かな?」

【此処? 此処は木の葉の里の『死の森』だよ】

「死の森~~~~?!! 木の葉~~~??!」



 死の森ってアレだよね。木の葉の里ってアレだよね!? ナルトの世界か此処は!?

異世界トリップしちゃったのか私は!! うっわ、スッゲー☆



【どうかしたの?】



 ヘビ君が首をかしげて聞いてくる。マジ可愛い。欲しいなぁ~。私、欲しい物は

何でもどんな手を使ってでも手に入れる主義なんだよね。 < 怖っ



「ううん。何でもないよ。それにしても君は一人で寂しくない?」

【…寂しいよ。でも、僕はあまり人間って好きじゃないし。それに、今まで会った人間は

 僕に合うと前に逃げちゃったし】



 ショボンと項垂れるヘビ君を見て私はキュンと胸がきめいちゃったよ。人間が嫌いなのかぁ~。

でも、私も一応人間なんだけど、良いのかな?<一応かよっ



「私も人間なんだけど?」

【そうだけど、何だか分からないけど、君の事は嫌いじゃないよ】

「そっか」



 私は嬉しくて顔が緩んでしまった。きっと今、だらしない顔してるんだろうなぁ~

緩んでしまった顔を引き締めてヘビ君を見上げる。



「ねぇ、ヘビ君。私と一緒に来ない?」



 ヘビ君は驚いたような眼をしている。表情が分からないので、目で判断する。

私はニッコリと笑って続ける。



「だって此処は寂しいでしょう? 私といつも一緒だったら寂しくないよ?」

【あ……っ…】



 ヘビ君はポロポロと涙を流し始めた。わ、私、何かしたか?! ナンパみたいで

嫌だったとか?! あぁ、それとも私と居るのが嫌なのか!?



【僕、嬉しいよ】

「え?」

【そんな事言ってくれたの初めてだから。それに、ずっと寂しかったから】



 あぁ、何だ。そういう事か。このヘビ君、私と同じだ。私も異質だから迫害されてたっけ。

まぁ、売られた喧嘩は百倍にして返すのがモットーだからそんなに危害は

加えられなかったけど…。結構、シンドイもんね。それにこのヘビ君は

喋り方から考えてまだ子供だ。



 私はヘビ君の傍へ行って鱗を撫で微笑んだ。



「もう一人じゃないよ?」







                  * * *







 それから私と白雨はくうは…あぁ、白雨ってヘビ君の名前なの。我ながらナイスな

ネーミングセンスしてるって思うわぁ。って、脱線しちゃったね。で、私は白雨と

一週間くらい此処に棲む事になったの。忍術とか試してみたいしねv 



 で、白雨に見てもらってるの。白雨は結構賢いみたいで色々な術を知ってたの。

中には禁術らしき物もあったけど;



 白雨は今、普通のヘビさんサイズになってもらっている。だって、話す時見上げないと

いけないし。首が疲れるんだよ; だから今は腕に巻きついて貰ってるの。

でもこれが結構重たくてね…; でも、良いトレーニングになるよv



 白雨も何だか明るくなってきたし。良い傾向だね☆ え? 何食べてるのかって?

虎の肉とか、そこらへんのキノコだよ~。これが結構美味しいんだv

白雨が毒があるものとか教えてくれるから安全だし♪






























05/04/17


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